小坂園

 

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台湾茶といって真っ先に思いつくお茶は凍頂烏龍茶かと思います。

台湾は亜熱帯に位置し、気候は温暖、雨量も豊富なので、茶樹の育成に適します。1年中栽培していますが、春と冬が主流。夏は気温が高くなるので、東方美人や紅茶の栽培に適しています。台湾全土の茶園は2万ヘクタール程といわれ、主な産地は南投縣・台北縣・桃園縣・新竹縣など。

栽培されている茶樹の品種の割合は「青心烏龍」約50%、「青心大ぱん」約20%、金宣(台湾十二号)、翠玉(台湾13号)が約15%、四季春が約3%、「鉄観音」「武夷」他約10%を占めています。茶樹の育成には長い歳月を要するために、およそ100年間で18種類ほどの品種しか誕生していません。大正時代から戦後にかけて、紅茶の生産が活発でしたが、1965年頃を最後に衰退しています。最近は半発酵向けの金宣(台湾十二号)、翠玉(台湾13号)の2品種が広く普及し始め、べにたま(台湾18号)紅茶品種などが人気を集めているようです。

参考文献:「台湾区製茶工業同業公会」様より頂いた資料を自分なりにまとめたもの。

包種茶の起源は最も古く福建省安渓出身者が武夷岩茶の製法を模倣して作り出したといわれています。元台北州文山区の坪林、石錠、深坑などで生産されてきた「條形の包種茶」を文山包種茶と称しています。(條形とは、湾曲状の伸びている茶葉のこと。)青心烏龍種が主で品質はきわめて高く、お茶の中の珍品として知られています。坪林一帯は山間地で茶を栽培するのに適し、静岡県の牧の原台地を思わせる眺めでした。

春茶(4~5月)・冬茶(10~11月)とあり、発酵度は10~15%ともっとも緑茶に近い青茶といえるでしょう。清純で花のような香りをもち、すっきりした味わい。玉状茶に目を奪われがちですが、台湾茶の基礎ともいえる包種茶を味わってほしいです。

日本茶(緑茶)は茶摘み後、発酵させず次の工程へ向かいます。萎凋とは茶葉をしおらせることです。

● 鉄観音の香りのすばらしさ

青茶の香りを引き出す決め手となる工程に「揺青」というものがあります。これは茶葉を上下に入れ替え、葉と葉に摩擦を生じさせる手作業。化学変化を促進させ、香りと滋味を生じさせるのです。この「揺青」は手間がかかり、長年の経験・技術なくして習得することは難しいといわれています。これは日本茶にはない製造工程です。