三代目小坂園
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茶園:最良の茶を摘む時期を見計らうため、3~4月に入ると毎日茶葉の状態を確認します。1年かけて育て続けた生産者の方の苦労が報われる日がやってくるのです。

1、摘み取り →4月初旬から6月にかけて茶葉は手摘み・機械摘みで摘み取られます。そして摘み取れれた新鮮な茶葉は、生命力があるその日に荒工場へ運ばれます。荒茶とは、仕上げ前の状態。

※現在、日本の緑茶のほとんどは機械摘みです。

荒茶工場:最近ではオートメーション化された大型の工場で、茶も食品であることから衛生的に管理されます。早ければ摘んだ次の日には荒茶が出来上がる仕組みになっています。

2、蒸 し →蒸気に通して短時間で加熱し蒸します。深蒸し茶は、この時間が長いです。

3、冷 却 →茶の葉の表面の水分を取り除きながら冷やします。

4、粗 柔 →粗柔機に入れ、熱風で揉みながら乾かします。

5、揉 捻 →茶の葉に力を加えて、水分の均一をはかりながら揉みます。

6、精 揉 →茶の葉に熱と力を加え、形を整えながら乾かします。

7、乾 燥 →茶の葉を薄く広げて、熱風を当てて乾燥させます。

仕上げ工場:こうしてできた荒茶は仕上げ工場に移されます。

 

8、選 別 →荒茶は形が大小さまざまな状態(茎・粉・芽)で混じりあっているので、ふるい分けたり切断し、きれいに形に整えます。

9、乾 燥 →茶をさらに乾燥させ、独自の茶の香りや味を引き出します。

10、包 装 →仕上がった茶を計量して茶箱や袋に詰めます。

こうして出来上がったお茶は煎茶/仕上げ茶といい、消費者に飲んでいただける状態になります。

最近では産地直送で売られるものもありますが、ほとんどは産地の問屋から全国各地の小売店やデパートに配送されるのです。