三代目小坂園
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チャはつばき科に属し、葉も花も他のつばき科のものとよく似ています。 茶園をつくるには各産地に応じた栽培基準というものがありますが、まず植物が大地の栄養を十分取れるように深く耕します。

そして有機物を施したあと、1本づつさし木で育てた苗を10アールあたり2500~3000本植えます。初めは幼木園といって、肥料を施したり病害虫を防いだりして育てます。

収穫できるようになるのは笛を植えて3年目頃からで、標準的な収穫量を得られるのは5年目くらいです。同時にこの時期は力のある茶といわれ、最良の茶がとれます。

約10年目を過ぎると茶の木は壮年期を迎えます。その後も生産は続けますが、栽培や管理方法には樹齢に応じた工夫がこらされます。約20年目頃から生産力が落ち、植え替えの時期に入るのです。毎年新芽がすべて摘み終わると、茶の樹の若返りをはかるために古い葉をすべて切り落とします。これを台刈りと言います。そして来年の新茶まで葉を摘まず、養分を蓄えるというわけです。

※気温も上がり成長が進むと、一芯三葉といってもう少し生育した葉もいっしょに摘むようになります。茶は生命力の強い木で、葉を一度摘んでもまた新たに新芽が伸びてくるのです。そのため年に2~3回の収穫が可能。八十八夜の頃に摘まれる一番茶からはじまって、二番茶・三番茶と続きます。気温が上がり陽射しが強くなる気候になると、葉は硬くなっていくのです。

 

参考文献:茶・ダイジェスト